23 東京優駿

2023/05/28

20**クラシック JRA東京

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レース概要

 世間が想像するよりもはるかに皐月賞の着順・内容が大きく結果に反映するのがこのレース。特に高速決着と時計のかかった決着でダービーへの影響力が大きく異なる事が特徴となる。各馬の項目でより詳しく解説しておきたい。
 2020年に東京競馬場の路盤改修があり、これを境に上位を争う馬の質が大きく変化している。具体的には「末脚至上主義」であり、枠の有利不利や先行が極端に恵まれる馬場となりにくくなっている。その証拠に近3年の連対馬は全てあがり3Fが1位か2位の馬だが、2020年以前は7年中あがり最速馬が3着2回、優勝は2013年のキズナ1頭しかいない。内枠の有利やポジションの優位が幅を利かせていたのもこの時期までとなる。従って今回は「各馬の東京競馬場における末脚力」を中心に解説していきたいと思う。

①ベラジオオペラ 横山和(初 カナロア>ハービン>サンデー

あがり最速で勝った事がある、東京コースの経験、という最低限の条件を満たせているので勝つ資格はあると思う。皐月賞はタッチウッドの制御不能から最も不利を強く受けたと思え、成績的にはノーカウント。メンタル的に無かった事にできるかが最大のポイントで、その意味で騎手のリフレッシュは効果を期待できるかもしれない。前走からガラっと変わる枠も好印象。怖いね。

②スキルヴィング ルメール キタブラ>シンクリ>アドベガ

イクイノックスの仇を同じスタッフで取りに来た。損得の話をすると東京長距離の木村・ルメールコンビに逆らうのは悪手中の悪手。複勝圏で考えて買わない選択肢は持てない。それを踏まえて馬についての個人的見解は「何が優秀か分からない」。最も才能を感じたのは未勝利の東京2000で、前々走は並みの内容、前走はレースそのものとしては並下と言ったところ。仕上がりが8割未満、中身も外々を回して終始有利を感じる事がなかった点を加えると、今日素晴らしい仕上がりで来るなら見所を感じるくらいにはなる。高評価すぎは注意。

⑤ソールオリエンス 横山武 キタブラ>欧サドラー系>欧レッドゴッド系

中山2000というコースは非常に先行優位。あがり最速で皐月賞を勝つという事さえ過去20年で7回しかない。このうち5頭は2冠達成(2冠率7割!)で逃したのはサートゥルナーリアとゴールドシップ。前者は1分59秒弱の決着で後者は2分3秒超。時計が2分以上かかる皐月賞(今年と同様)は馬場が悪いと相場が決まっていて、そうなると内枠不利、外枠有利がより顕著になる。ゴルシは実際のレースぶりと相反するが皐月は⑭。⑨で2着のワールドエースにダービーでは先着を許している。ここで驚くのはソールオリエンスの皐月は①だった事。2着は⑭。どれだけセオリーブレイカーか良く分かる。同じ①のあがり最速皐月賞馬・コントレイルと重ねて考えるのは気が早すぎるだろうか…

⑥ショウナンバシット デムーロ シルステ>米サドラー系>米デピュティM系

前走は内枠で、本来の形でない差し競馬を理想的な形で実行し4着。血統もあまりハマってないのだが、先行から複勝圏に残すレースがとても想像される。

⑩シャザーン 岩田望 カナロア>マンカフェ>欧ダンジグ系

前々走の末脚力からすると前走の内容は不満だが、あの末脚力を捨てるのはもったいない。血統も最後までの伸び切り、トップスピードとも申し分ない。

⑪ハーツコンツェルト 松山 ハーツ>米Unbridled系>米ダンジグ系

8割未満のデキの②に及ばなかった事で評価する気はなかったが、状態の良さ、東京専用機としての尖った性能から3列目としては評価できる。

⑫タスティエーラ レーン(初 サトクラ>マンカフェ>米デピュティM系

前走は恵まれたレース内容で高く評価するつもりなかったが、状態のあまりの良さ、父はドゥラメンテを差し置きダービーあがり最速を記録した事などから評価しなおした。初乗りのJの不利さは⑭で後述。大きな減点材料ではある。

⑬シーズンリッチ 戸崎(替

天候悪化時の出番想定だったが、前走の末脚は目をみはるものがあった事、元々は折合難の持ち主にデビュー当時の主戦が戻ってくる事から不気味さを感じてピックアップ。こういう乗り替わりは良いと受け止めて大丈夫と思う。とにかく折合さえつけば末脚力は魅力十分。折合さえ…

⑭ファントムシーフ 武豊(初 ハービン>米サドラー系>デインヒル

皐月賞で最も内容濃く、不利も大きかった中で3着まで押し上げたのは大きく評価しておきたい。悪馬場の不利材料「内枠」だった事も大きな評価ポイント。2つしかない東京重賞の勝ち馬であり、栗東所属でも勝利条件を満たしている。
鞍上が初乗りとなる事だけが大きな減点材料。ダービーは異様な雰囲気と普段と異なるルーティン(パドック長い、スタンド前発走)を強いられる事から人馬とも平常でいる事が難しい。人はコントロールがまだ可能だが、生まれて3年の馬が自力で落ち着きを取り戻すのは不可能に近い。幼い頃から良く知るパートナーがいればひときわ心強く感じると思う。それが「ない」馬はやはり不利が大きい。それ故、7勝目を欲するレジェンドは3週間連続で調教を共にした。今の武豊がそれだけ時間と労力を割くことの意味は重い。

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