23 エリザベス女王杯

2023/11/12

JRA京都

t f B! P L

掲示した情報

レース概要

 牝馬限定戦においてこの距離は長距離。2000ですら長距離に分類される程だと考えるとどれほど長いレースかイメージが持ちやすいと思う。それ故に一つ目のキーワードは「距離伸びて良さそうな血統・走りの特質を持っている」。
 2つ目は世代間レベル。各所で当レースの4歳成績が良い事が主張されていると思うが、体力の完成の早さや衰えの早さを考えた時牝馬でその年齢がピークとなるのはごく自然(そもそも多くが引退→繁殖)なこと。特に珍しい事ではない。3歳が人気を集めている状況ではあるが、天皇賞秋程ではないとしても古馬に勝つことが(有馬記念やJCに比べて)難しいレースの一つである事は間違いない。古馬混合戦における3歳馬の成績の悪さ(複勝率12%そこそこ)も補足しておく。

①ブレイディヴェーグ ルメール カナロア>ディープ>欧ヌレイエフ系

結論だけ言えば「危険な人気馬」。ただしそこには買い材料と否定材料が複雑に入り組んでいる。「買い」は馬そのものが示してきたパフォーマンスの高さ。前走も内枠は結果的に不利な馬場状態の中ハイレベルな内容で2着。後続にはしっかり差をつけていた。「否定」は血統、特に父が良くない。京都2200はかなりクセ強コースで、王道条件に合う馬は成績が出にくい特徴がある。父はアーモンドアイのイメージから2400も平気と思われがちだが、実際は自身の特徴を強く伝える「晩成型の短距離血統」になる。早熟に類する状況で長距離に出走する今回は真逆条件となり非常に危ない。ただし血統的にも推せる材料は存在し、母父ディープが該当する。ディープの血族は昇級初戦や重賞初挑戦という状況に勢いをもって臨んだ場合に無類の強さを発揮するのだが、今回の彼女はこの状況に該当する。その点からも好悪材料が拮抗で非常に悩ましい。個人的な経験則で言うと、今日が王道条件ならきっぱり推せるが、やはりコースのクセの壁は非常に高いと判断する。
対処法は簡単で「軸にしない」。ヒモは飛んでも痛くないが軸は全てに影響する。

③ハーパー 川田 ハーツ>米A.P Indy系>米ミスプロ系

こちらも低レベルな3歳世代。①の判断に世代の弱さも加味して考えているが、この馬に関しては「馬そのもの」を見るべき、例外的な存在と思える。具体的には距離が伸びた際の着順の改善、序盤の厳しさが増した時の低パフォーマンスが挙げられる。これらの特徴は父の特徴が濃く反映されており、血統面からも評価できる。

⑥ディヴィーナ デムーロ モーリス>ディープ>欧ミスプロ系

軸に推せる程とも思えるし、しかし軽くない危険材料も持ち合わせる存在。初GⅠという訳ではないが、混合重賞級で良績を連続して出せている状況で迎える牝馬限定GⅠというのは母父ディープのハネる条件と思える。懸念材料は友道センセイをもってしてマイル主戦の判断を下されてローテを組み立てられてきた事。師は長距離戦に強い調教師として有名だが、その師がわざわざマイルをよって出走させるほどその適性が強いと判断されている事をうかがわせる。父が京都のレースに異常に弱い事も悪材料。逃げが優位に働く馬場と判断できるなら強く狙いたい。

⑦ジェラルディーナ ムーア モーリス>ディープ>欧Danzig系

隣とは母同士がライバルとして、そして血統も非常に似た配合同士。昨年は自身がオールカマーからの連勝でGⅠ勝ちを決めたのは記憶に新しい。連覇といっても昨年は阪神で今年は京都。双方クセ強コースだけに壁は高い。宝塚記念の4着はさすがと思える内容だったが、調教をみると全盛期よりメンタル的なファイトが失われているように感じる。パドックで確認だが、現時点ではあまり高評価できない。

⑫ゴールドエクリプス 岩田望 ドゥラメ>ハービン>マベサン

京都外で2つ好走実績は強い推し材料。小倉記念で結論は出ているが、距離がしんどいのが大きな減点材料。推せてしまう最後のダメ押しが父の存在。ディープの強い条件は同様に強い事が大きな特徴だが、例外に漏れず京都2200も良い成績。まあ人気薄だから狙って損する事はほぼないしね…

⑬サリエラ マーカンド ディープ>欧ニジンスキー系>欧デインヒル系

とても悩み深い1頭。おさえるのは簡単だが、主軸まで評価するかどうか難しい。目黒記念を好走にカウントするか、前走の内不利さと適性のなさをどこまで高評価するかがポイント。目黒記念は距離延長が響いたと考えれば善戦の部類だが、支持された人気から得られた結果は凡走。外にやや優位あった馬場状況を考えると逃げ馬を捕まえられていないのはやはりマイナス印象強い。前走はその目黒記念をふまえれば納得の敗戦。プラダリアに0.1差は妥当なところかなと思う。
結論として①と同様に今日の条件が王道レースなら高評価できるが、この条件だと一歩控えておきたい、というものになる。

⑮ビッグリボン 西村淳 ルーラー>ディープ>ドクターデヴィアス

人気はアレだが強烈に推したい1頭。軸にして心中しようか…そう考える程。血統面はキセキの全妹。注意血統であるトニービンを現代に色濃く伝える血筋(ハーツといいドゥラメといい、母父≒エアグルの偉大さ)に母父ディープ。血統面の潜在的爆発力は文句なしのナンバー1になる。パフォーマンス面も末脚の強烈な持続力が大きな武器のタイプで兄とイメージがとても被る。前走の負けは不利が影響という部分が大きく、そもそも差しが上位をうかがえる馬場状態ではとてもなかった。状態もメンバー1ほど良く、しかし兄もパドック含めて本当に良く見せるタイプだった。だまされないように気を付けながら(苦笑)評価を判断したい。

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